2023/04/27
【医師の教える知恵袋】過剰な緊張による足の震えの止め方 足の震えの原因や特徴と私の足の震え体験談
緊張で足が震える人、止められずどんどん震える人は多い
まず緊張をしたら、足が震えることは当たり前だという認識を持ちましょう。
自分だけ足が震えておかしいのではないか、緊張している自分はやばいのではないかと思って悩むと、本当に『緊張=足の震え』という反射神経が働き、今度は人前に立っただけで勝手に足が震えるようになってしまいます。
人間なので完璧な存在はいないし、感情で動く生き物なので、緊張することはもちろん、それで足が震えることは当たり前です。
その認識、自分の現状を受け入れることが、まず過緊張と足の震えの止め方をマスターする第一歩となります。
なお緊張やストレス以外で足が震える場合、病気が考えられますので、経験豊富な専門医に診てもらいましょう。
なお緊張やストレス以外で足が震える場合、病気が考えられますので、経験豊富な専門医に診てもらいましょう。
過緊張で足が震える人の特徴、足が震える原因
人以上に緊張で足が震えやすい人の特徴としては、以下のようなことが考えられます。
- 失敗が許されない家庭環境や学校の環境で育った
- 完璧主義で、不完全なものがあると許せない、マイナスばかり執着して意識してしまう
- 不安感が強い、安心感が少ない環境で育っている
- 人よりも敏感で、繊細で、知恵を張り巡らせるタイプ
- 慣れ親しんだ環境以外では、ストレスや緊張を感じやすい
- 人前で話すこと、自分をさらけ出すことが苦手
- 心配性の親に育てられた
- 自律神経ば乱れやすい生活をしてきた(不眠、ストレス、プレッシャー、抑圧)
- 震えることに敏感、体の変化に敏感
- 人目を気にしやすい。他人からよく思われたい気持ちが強い
- 頑張りすぎてしまう。肩の力を抜いて頑張るということができない
- 恥をかくことができない、プライドが高い
- 緩みがない人生を送ってきた
- 理想の自分ばかりを見てもらいたい
- 逃げ癖、回避癖がひどい
- 自分をすぐ否定的に考える
- 自意識過剰、神経過敏
- 無理やり足の震えを止めようとしてしまう
- 本来あるべき緊張感ですら、ゼロにしようと頑張ってしまう
こういったことが考えられます。
いくつ当てはまっていたでしょうか?
いくつ当てはまっていたでしょうか?
非常に真面目で繊細で、人からよく思われたい(変に思われることは嫌だ)、完璧を目指したいという人ほど、過緊張による足の震えの罠に陥ります。
これは手の震え、声の震え、足の震え、あがり症すべてに言えることで、足の震えばかり止めようとすると、逆に悪化させます。
もっと足の震え焼き緊張の原因や、なぜ人よりも不安や緊張がひどくなったのか、しっかり把握し、受け入れる必要があります。
もっと足の震え焼き緊張の原因や、なぜ人よりも不安や緊張がひどくなったのか、しっかり把握し、受け入れる必要があります。
医師の教える知恵袋 緊張による足の震えの止め方
足の震えは、手の震え、声の震え、首の震えと同じく、気にしてしまったら、それがストレスと緊張の原因となり、負のループにはまっていきます。
その悪循環をまず断ち切る必要があります。
その悪循環をまず断ち切る必要があります。
1.過剰に緊張してしまう自分を見つめ直す、ルーツ分析する
上に書いたように、なぜ自分が緊張しすぎてしまうのか、緊張がこんなにもじゃまになってしまったのか、なぜ足が震えるのか、頭が真っ白になったり動悸がひどくなったり、不安でたまらなくなったのか、自分自身を分析しましょう。
これをルーツ分析といいます。
それをしていくと、自分だけのオリジナルのルーツがあり、それが足の震え、過緊張、あがり症につながっているはずです。
それをしていくと、自分だけのオリジナルのルーツがあり、それが足の震え、過緊張、あがり症につながっているはずです。
ただし、足の震えばかりに執着してはいけません。
足の震えは結果としてなっているため、緊張原因を知る必要があります。
足の震えは結果としてなっているため、緊張原因を知る必要があります。
足が震える、声が震える、手が震えるといった現象ではなく、自分の心の内面にしっかり向き合い、過去のルーツを冷静に分析し、自分の弱点をしっかり見つめる必要があります。
人はパニックに陥ると、狭い範囲でしか物事を考えられなくなり、「これさえなければ」思考に陥り、抜け出せなくなるもの。
もっと広く深い視野で自分に向き合ってください。
2.深く呼吸を吸うことを心がける
緊張している時は呼吸が浅くなっており、酸欠状態です(だから頭が真っ白になりやすい、緊張のあまり自分が何を喋ったかおぼえていないことが起きる)
まずは息を深く吐いて、吸い込んで、また吐くことを心がけましょう。
そして、リラックスをしてください。
解放感を深く息をゆっくり吐くときにかんじてください。
解放感を深く息をゆっくり吐くときにかんじてください。
息が浅いとろくなことにはならないし、寿命も短くなります。
3.筋肉を緩めることも大事です。
震える箇所をまず緩めましょう。
ストレッチやヨガでもなんでもいいので、まずは脚を中心にほぐしながら、今度はお尻や腰、肩甲骨まで緩めるといいでしょう。
ストレッチやヨガでもなんでもいいので、まずは脚を中心にほぐしながら、今度はお尻や腰、肩甲骨まで緩めるといいでしょう。
4.発想の転換をする。
足の震えを止めようと思っては逆にいけません。
緊張もそうです。
足が震えるのも自分だし、緊張するのも自分であり、それが現実です。
だから、それを受け入れるほうがいいでしょう。
決して抗わないこと、止めようとしないこと、緊張をゼロにするために頑張らないことです。
そして自分だけが震えると思ってはいけない。
そして自分だけが震えると思ってはいけない。
こんなに緊張する自分はやばいのでは?と自己否定することもありません。
開き直った人から、緊張と震えは改善に向かっていきます。
5.姿勢も重要です。
足は体重がのっているため、手の震えよりも姿勢によって出にくいことが考えられます。
(重いものを持つと手が震えにくくなるのと同じ)
足の震えが出にくい位置を探しましょう。
姿勢に注意することも大事です。
足の震えが出にくい位置を探しましょう。
姿勢に注意することも大事です。
震えやすい態勢、姿勢、角度、足の位置などを分析しましょう。
良い姿勢は大事です。
良い姿勢は大事です。
6.瞑想、ヨガ、呼吸法をやり続ける
心の緊張を取るためには、常日頃から自分の脳に緩みを味わわせる訓練をし続けないといけません。
緊張による足の震えが止められないで苦しむ人は、常に戦闘態勢で交感神経を過剰に酷使し、力んで力んで、さらに震えてしまいます。
緩みというものが脳が忘れ去っている状態です。
緊張による足の震えが止められないで苦しむ人は、常に戦闘態勢で交感神経を過剰に酷使し、力んで力んで、さらに震えてしまいます。
緩みというものが脳が忘れ去っている状態です。
息も浅いから、もはや緊張感しか脳は味わっていません。
そんな状態で、いくら足の震えを止めようとしても、緩めようがない。
イメージが決してできないからです。
イメージが決してできないからです。
イメージができないものは現実化できません。
逆に、手や足や声や首が震えるイメージが容易にできている状態だから、ちょっと緊張したりすると、震えがひどくなっていきます。
緊張による震えについての体験記や私の克服体験談はこちら
私も実は手の震えだけじゃなく、足の震えもあった
私も足の震えがありました。
外科手術をする時、手の震えはもちろん、足もガクガク震えたことがありました。
自分でもびっくりしました。
それまでは手の震えを止めようとばかりに意識がいっていたため、足がガクガクガクガクと震えた時、ぎょっとしたものです。
無理やり足を踏ん張ることで、体重の加重によって止めることができたものの、足も震えてやばいなと脳裏にかすめました。
手の震えもそうですが、手術中に足が震えるなんてまずいことになるかもしれない。
こんな状態では手術がうまくいかないと思いました。
こんな状態では手術がうまくいかないと思いました。
しかし、この時の私は足の震えよりも、手の震えのほうが死活問題だったため、さらに手が震えることにより、足の震えになんとか執着せずにすんだのです。
不幸中の幸いだったものの、足の震えばかり考えていたら、その不安と焦りばかりがひどくなっていったでしょう。
足が震えるたび、手が震えるたび、声が震えるたびに不安感が増し、ますます震えがひどくなる。
自分への信頼感というものを失い、信じられなくなる。
集中力、注意力がなくなり、そこでミスをしてしまったらとんでもないことになる。
自分への信頼感というものを失い、信じられなくなる。
集中力、注意力がなくなり、そこでミスをしてしまったらとんでもないことになる。
そのプレッシャーを、私は足の震えではなくての震えにばかり感じたことで、時々足が震えを感じながらも、それ以上の震えはなかった。
そこで思ったことは、やはり震える部分ばかり執着して考えても意味がないということ。
執着は不安と焦りを増幅させるやばい感情のエネルギーにしかならない。
執着は不安と焦りを増幅させるやばい感情のエネルギーにしかならない。
私は足の震えにはたまたま執着しなかった。
声の震えに執着してしまう人は、それだけがひどくなるし、手の震えや足の震えには意識が向かない(執着しない)のだから、そこで震えの増幅はストップしてくれる。
表面的な症状だけに執着をしてはいけません。
もっと根本的な、緊張がひどくなる思考のメカニズム、心の傷やトラウマ、失敗体験、失敗を引きずるような思考回路が幼少期からどう作られたのか、しっかり把握するべきです。
そこから大事なことは、そんな自分を完全に受け入れること。
あがり症、過緊張、足の震え、声の震え、そして手の震えがある自分を受け入れたくなくて、みんなもかつての私ももがいてきました。
それで震えなどが止められたかというと、余計悪化させ続けて、執着し続けた結果に終わっていると思います。
そうなると、症状をはねのける、打ち消す、無くす、克服してやろうということ自体が、症状を悪化させるエネルギーになってしまっているのです。
その悪循環を打ち消すには、そんな自分を受け入れることです。
私も自分を受け入れることで、そこから不思議と自分を肯定できるようになっていきました。
受け入れられなくば、負のスパイラルは止まらない。
受け入れられなくば、負のスパイラルは止まらない。
自己暗示をかけて自分を肯定しようと持っても不可能に近い所業ですが、受け入れることで肯定感は結果的に上がります。
足が震える自分を受け入れましょう。
そして執着を外しましょう。
足のガクガク震える悩みを止めようとするのではなく、受け入れることが最高の足の震えの止め方に繋がります。
人間の心理はそういうものだと、過緊張による震えを乗り越えた経験上から、強くそう思えます。
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