2018/08/22
手の震え、書痙、本態性振戦、緊張が起こすこれら諸症状が悪化する原因 改善のヒント
手の震え、書痙、本態性振戦が緊張によって悪化していく流れ
これは当たり前の震え対策で、ある段階までは力を込めれば震えは止まってくれる(また震えたらどうしようという予期不安までは消してくれないが)。
あるいは震えないように、手や腕を机や物に押し当てることで、震えの反動が増幅しないようにもする(支点を作れない場合は不安に駆られるが)。
ズルズルと悪化していく流れ
時々なぜか調子が良い時もあって、意外に震えない時もある。
それで今度も大丈夫だろうと思ったら、自分の予期以上に震えてギョッとすることもある。
なぜ昨日が大丈夫で、今日はだめなのか。
その法則もつかめないまま、つかめたらいいのにと思いながら、結局震えや書痙に振り回され続ける。
手術で治るのかと思ったり、薬を飲んで抑えられるかもしれない、しかし依存し続けるのも嫌悪感を持つし、普通の生活を何にも考えるありのまま、あるがまま、自然に送りたいと考える。
もうこの時点で、自己の症状のことを常に考えるようになっている。
手が震えることを考えるということは、不安や恐怖や苛立ちを常に考えていることになる。
これらは良くない感情だから、脳内はそれ相応の防衛体制を敷く。
不快な感情の時に出る、ノルアドレナリンが放出され、不安や緊張を和らげてくれるセロトニンの放出が制限されてしまう。
自律神経で言えば、交感神経ばかりがフルに作動してしまう。
緊張と不安の常態化 自分の身を守るはずが苦しめるエネルギーになる
それは緊張の場面に直面しているときだけに起きるのではなく、予期不安の時にも起きる。
予期不安は震えのことを考えている時間がながければ長いほど、その量と時間が増えていくから、いわば癖になってしまう。
まるで予期不安を感じることで、来るべき緊張の場面に備える、いわば自己防衛本能が働いてしまうとも言える。
自分を守る手段だから、不安と緊張があるが、これが行き過ぎると自分の心身を消耗させていってしまう。
心の部分は、ストレス過多でうつ状態になったり、はけ口を見いだせないイライラにつながっていく。
身体の部分では、肩こり、背中や肩甲骨の張り、頭痛、腰痛、首のこりにまで波及していく。
腕だけ力を込めていても、全てはつながっている。
過度な負担はそこだけにとどまらず、色々な体の器官に悪影響を及ぼす。
そもそもの震えや過度の緊張の元凶とは
緊張状態、防衛本能発動状態が常態化していくため、条件反射で緊張が高まり、震えを受け流す筋肉や柔軟な思考も奪われているため、震えばかりが悪化していく。
すべての元凶は結局はメンタル面です。
自分を守ってくれる、適度な力を発揮させてくれる「緊張」が暴走した結果です。
緊張が生まれるのは思考からです。
緊張を自分で掻き立てた過去のルーツです。
徐々に認知の歪みという狂いが生じている
そして、認知の歪みもあります。
認知が歪んでいない人なら、深刻に考えずサラッと受け流せたり、万が一震えたとして翌日にはすっかり忘れている(ほんの初期段階では誰もがそんな状態だったはず)のに、なぜここまで引っ張ってしまい、悪化させてしまったのか、そこに原因があります。
力を入れて震えを止めたり、おまじないをかけたり、自己暗示で切り抜けようとしても、潜在意識や無意識には無力です。
抜本的から、過去にさかのぼって、手の震え、書痙、本態性振戦に立ち向かう必要があります。
それはこれまでの自分を大変革することです。
しかし、これは決して自分の過去を否定することではありません。
逆に受け入れて肯定することです。
つまり過去に対しての解釈やとらわれのエネルギーを沈めて、生産的に使っていくことです。
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