経済的苦境や生活苦につながる書痙や手の震え。この悩みで経済的安定の医師の職をやめざるを得なかった方の話 - 緊張による手の震えの止め方を授ける知恵袋ブログ【外科医神経症闘症記】岩波英知施術体験談 
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経済的苦境や生活苦につながる書痙や手の震え。この悩みで経済的安定の医師の職をやめざるを得なかった方の話

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手の震えで不本意な転職した元外科医からの切実なメール


元医師の方からメールが来ました。

彼は手術や手技で、かつての私と同じように手が震えるようになり、特に上役の偉い医師の前で執刀や手技をする時に、自分で抑えられないくらい震えるようになってしまったそうです。

悩みながら何とか自分で克服しようと頑張ったものの、余計悪化させてしまい、文字を書く時に手が震える書痙の症状も出るようになってしまいました。

次から次へと震えの症状は拡大し、お箸で食事を掴む手が震えたり、飲み会でビールを注がれる時にもコップを持つ手が震えてしまい、逃げ場がどこにもなくなってしまったそうです。

こんな自分が惨めで惨めで、このままの苦しみが続くことにすっかり笑うことがなくなりました。


元医師からの頼み


これを書いたのは、元若手医師が『自分の経験を是非私のブログで発表してほしい』と言ってきたからです。

『自分のように震えや書痙で、医師や看護師や、やっと掴んだ仕事を辞めざる人がいないように』とのことです。

彼は医学部の頃から実習で震えが気になっていたそうです。

何とか誤魔化しながら大学を卒業し、研修医となり、外科医の医師となりました。

しかし、常に重苦しい気持ちでいたそうです。

震えることはわかっていたけれど、それを悟られないために、無理やり震えを抑え込むなど色々な策を講じ、心も体ももっと震えやすい体質に悪化させてしまいました。

今思えば、震えがどんどん悪化していく自分の将来に対して、無意識的に不安を感じていたとのことです。

医師の仕事がたまらなく嫌になりながらも、そこになんとかしがみつこうとするプライドで苦しみが止まりません。

抗不安薬を頼るようになり、何とか医師の仕事を続けていましたが、薬が急に効かなくなり、より震えがひどくなり、すっかり自信を失った末、医師の仕事をやめました。

そして、今は医師とは全く関係ない、人と関わらない(震えや書痙が悟られない職業)に転職せざるを得なくなりました。

それは大きな地位的な、経済的な転落でもありました。

手の震えや書痙で苦しめられない職業となると、かなり分野が制限されるため、給料的に著しく低下してしまったそうです。

今度は、退職したことへの後悔、いまさら医師には戻れない震えの状況と、経済的苦境、将来の生活苦への不安により、うつ病になりました。

とりあえず震えや書痙に対しての苦しみはセーブできたものの、生活レベルを切り上げなければならない苦しみがひどくなっていきました。

『医師としてのプライドの高さに比べて、金欠状態に陥って、ブラック労働を強いられている惨めな自分とのギャップ』で胸が引き裂かれそうになって、誰にも相談できないままうつ病になりました。


もっと早く震え・書痙克服の道を知りたかった


その状況の中、たまたま私の『手の震えや書痙のブログ』を読み、なぜもっと早くブログに出会えなかったのかと嘆いたそうです。

もし外科医時代に知っていたら、辞めることはなかった、こんな経済的苦しみを味わうことはなかっただけに、自分のような境遇(逃避による転職と経済的な不安)に陥らないためにも、自分のことを紹介してほしいというのが、今回のブログ記事です。

抗不安薬、睡眠導入剤に依存していく自分、アルコールに逃げ込む毎日。

いくら働いても将来への不安だけが大きくなる状況。

夢を手放さなければならなかった震える症状への憎しみや呪いややるせなさ。

こんな自分にならないように、同じ苦しさを味わっている人たちが、いち早く負のサイクルから解放されるために、自分の失敗を反面教師にしてほしいとのことでした。


元医師の震えや書痙の原因


彼は小学生の頃から学級委員をやったり、中学では生徒会長をやったり、活躍していました。

しかし、ある時、みんなの前で頭が真っ白になって何も言葉が出なくなった経験をしたそうです。

何とか息を整え、喋り始めましたが、手や声の震えをはじめて意識したそうです。

その後も、突発的に、音楽の時間の発表で笛を吹けなくなり、声が震える経験を何度化していました。

しかし、日常生活には影響がなかったそうですが、漠然とした不安は感じていたようです。

なるべく目立たないようにして、医師になるためにとにかく勉強だけに集中していました。

しかし、念願の医学部に入ってからは、夢を一旦叶えたため、心に空白が起きたそうです。

その時に記憶の彼方にあった緊張状態を、人前で発言する時や、臨床実習の時に意識してしまったそうです。

飲み会でも何度か食事をとるお箸が震える経験をしながらも、後年まさか自分が医師をやめるほど震えてしまうなんて思ってもみなかったようです。

心臓の動悸もことあるごとに爆発するぐらい激しくなり、ついに完全に手の震えばかりに悩み、執着してさらに悪化させていきました。

これが彼の手の震えや書痙に至るルーツです。

ここまで自分のことを晒して、同じ境遇の人の為に自分の二の舞にならないように情報を与えてくれる彼に感謝します。

本当にありがとうございます!


一人で震えや書痙を止めることばかり全力で取り組むよりも、信頼できる専門家に相談しましょう


人間には自分の意志の強さで食い止められる悩みがある。

根性で正面突破できる、不可能はないというのが一般論だが、決してそうじゃない。

それで克服できる悩みや症状は、顕在意識の浅いレベルの悩みだ。

しかし、手の震えが長引いたり、あまりに執着したり、それが予期不安にまで悪化してしまうと、これは顕在意識のレベルではない。

無意識や潜在意識という、根性や知恵力では克服できないレベルで問題が生じている。

克服のために全力で頑張ってしまうと、ますます無意識の奥底に問題が落ちていく。

結局残った成果は、強い不安と焦りだけになる。

この悪い感情のパワーが、さらに悩みを増幅させてしまう。

薬で抑えられていたものでも、途端に効果がなくなってしまう。

震えや書痙だけが人生の中心となり、それを全力で抑え込むことが人生の夢となる。

狭い視野であがくだけあがいて、悪い感情のパワーに心が押しつぶされる。

これを私もそうだったし、誰もがやってしまう。

すごく頑張り屋ほど、こんな負のサイクルに入ってしまう。

元医師の彼もまさにそうだったと思う。

その悪い流れは何としても断ち切らなければならない。

私の経験では、無意識、潜在意識から負のサイクルを断ち切る必要があるし、それができれば今度は好転していく。

心に余裕が出て、震えにくくなるし、震えてもいいというぐらいの信頼感が逆に出てくる。

だから、震える余地が少なくなるし、体の緊張も和らいでいく。

緊張を力技で止めようとしなくなり、柳のように受け流せるようになる。

だからこそ、能力のある潜在意識の専門家の力を借りるべきだと思います。

一人では道を誤ります。

かつての私のように、彼のように。




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Author:blackjack7777
外科医鈴木博が緊張性の手の震え・書痙・自律神経失調症・あがり症・強迫観念と心身症・不安神経症、不眠症に陥ったときの記録と神経症から脱出するためのヒントがのっています。


もともと過緊張から手が震えることから始まり、書痙や自律神経失調症の悪化、さらにストレスがストレスを呼び心身症や不安神経症、不眠症とボロボロになってしまいました。
自力で必死に助かろうともがくほど、人は簡単に際限なく症状が悪化していくものです。


私を救ってくれたかけがえのない先生に最大限感謝の気持ちを捧げます。あなただけでした、私を手の震えや書痙などの神経症から解放してくれたのは。
私自身も頑張れたと思います。頑張れたのはやっぱり先生の力でしたが。



主に私が受けた心理脳内プログラムについて相談がありましたら、こちらにどうぞ。
一刻も早く皆さんがご自分の抱えられている悩みを解決できるように私も頑張りたいと思います。これ以上人生も職も生きがいも失ってはなりません! 
手の震えやあがり症、過緊張と戦う医師の方、看護師の方を始め、皆様に私の体験談を捧げます。緊張による手の震えの止め方を授ける知恵袋としてお使いください


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