自律神経失調症、不定愁訴の体験記と克服 - 緊張による手の震えの止め方を授ける知恵袋ブログ【外科医神経症闘症記】岩波英知施術体験談 
fc2ブログ

自律神経失調症、不定愁訴の体験記と克服

私は手の震え書痙で苦しんできましたが、当時は自律神経失調症でも苦しんでいました。

自律神経失調症と不定愁訴の克服と治し方
自律神経失調症は、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が暴走して異常な心身の戦闘状態が続いてしまうか、副交感神経が優位になりすぎて無気力になる症状です。

自分でコントロール出来ないし、勝手に起きてしまうし、起きたらコントロール不能なだけに、対処しようがなく、もっと症状を意識して、悪化させていきます。

不定愁訴とも言い、本人の苦しい自覚はあるのに、医師も周囲からも理解しにくい状態です。

もしくは更年期障害とも病院では診断されるものも、自律神経失調症と非常に密接です。

医師の診断など結構いい加減というか、さじ加減ひとつというか、ある病院の医師は「あなたは自律神経失調症です」と言い、別の病院では「不定愁訴症候群ですね」と診断を下します。

そして、更年期障害と言われる可能性もあるわけです。

心身症とも言われる可能性があります。

眠れない症状を特に訴えたら、「不眠症」とも言われてしまうかもしれない。



しかし、診断名だけで騙されてはいけない。

結局、自律神経失調症も不定愁訴も更年期障害も心身症も、似たようなものだからです。

どれも体の不調からのみ発症するのではなく、自律神経(交感神経、副交感神経)が狂いを生じるから。

更年期障害はより体の不調に重きをおいた診断でしょうが、精神的に優れなくなるのが慢性化することには違いないです。




私自身が、自律神経失調症でもずっと苦しめられてきた。

常にストレスにさらされ、予期不安といった心配事にどっぷりつかり、不規則な生活が続いていたら、自律神経のバランスが乱れないわけがない。

具体的な症状としては、震えがひどくなるのはもちろんのこと、
心拍数があがり動悸がひどくなる、倦怠感、耳鳴り、吐き気、偏頭痛、慢性的疲労感、不眠症といったもので、常に気分が晴れず、どんなに逃れようとしても、私が私であるかぎりついて回ってきた。

最初は体の不調を疑い、病院に行った。

しかし、いわゆる不定愁訴で、検査してもどこも異常な数値が出なかった。

どうもおかしいと思いながらも、事実として常に身体につらい症状だけがあった。

薬や漢方薬もどれも解決にならなかった。



人間は原因が分かれば気分がいくらか晴れるものだが、どんなに体の不調を訴えても、医師は異常がないという。

これが自律神経失調症の怖いところでもあり、不定愁訴症候群の特徴だった。

得体のしれない症状に、私はかなり苦しんだし、不安に襲われた。

ずっとこんな苦しい状態が続くのか、いつ治ってくれるのか、そればかり考えてしまった。


しかし原因はさっぱりわからない。

医師の私でも、しばらく決定的な原因を見つけられなかったし、診察した医師もそうだった。

苦しいのに、客観的所見が得られない気持ち悪さと抑うつ感と苛立ち。

私なりに調べた所、自律神経失調症が該当し、やっとホっとできたことをよく覚えている。

とはいっても、何も現実はいい方向に変わらなかったのだが。




私の自律神経失調症がよくなったのは、根本のストレス要因や抑圧が無くなっていったからだ。

心が整ってくれれば、自動的に自律神経失調症も良くなる。

根本のストレス要因がなくならない限り、自律神経失調症は治ってくれないとも言える。

心と体は密接にリンクしており、どちらかが崩れると、もう一方に悪影響を与え、それが跳ね返って、終わることのない負の連鎖が始まる。

私の体調の悪さが、精神的な苦しみを発生させ、自律神経の働きがおかしくなり、身体症状として現れてしまい、その尽きることのない断続的な苦しみのせいで、もっと精神的におかしくさせてしまった。

こうなったら、自力で自律神経失調症から抜け出すことも叶わなくなるし、まともな医師でも、その悪循環を断ちきるのは時間がかなりかかることだろう。

それに、根本の精神的な病因から起きていた場合、それがなくならない限り、どんな名医でも治せない。



心の健康が害されている限り、身体的にも精神的にも健康になることはないことを私は悟った。

そんな私が自律神経失調症から抜け出せたのも、無意識レベルから精神的病因を取り除けたからだ。

これも岩波先生の技術とプログラムのおかげなのだが、脳覚醒状態時に脳内の神経伝達物質が出まくることで、自律神経のバランスが一気に整ったのが原因だと思う。

極度に心地よい心身の状態と味わいつつ、心の抑圧が晴れていくことでストレス要因も減り、普段の生活でもストレスを受け流しやすくなることで、どんどん好循環的に交感神経と副交感神経のバランスが整っていったのだと思う。

体と心にとてもいい神経伝達物質(エンドルフィン、セロトニンなど)が、脳覚醒状態の時に迸ることで、ホルモンバランスと自律神経の乱れが治るのだが、私は手の震えの症状よりも、先に自律神経失調症が治っていった。

こうなると、自分自身の心身に自信を持てるようになるし、心に余裕ができるから、過度の緊張も突き上げにくくなっていったのだろう。

体が不調な時はどんなにあがいてもダメだった。

体がきつくなると、心まで重く引っ張られてしまうし、ストレスで心と神経がやられてしまうと、まともに体に反応が来てしまう。

心身症になるのも、やはり心の状態の鏡としてなるし、心身は非常に密接している。

これを分けて考えては決してならないと私は思う。




診断を下す医師も、今一度その視点から、物事を見てほしいと思います。

心の悩みが長く続いた人は、必ずと言っていいほど自律神経のバランスが乱れ続け、自律神経失調症に必ずなってしまいます。

現在の難問を解くためにも、自律神経の乱れをまず取り戻すことからはじめてください。

自律訓練法でははっきりいって力不足でしょう。

現在頑張っている人には申し訳ありませんが、自律神経の乱れをほんのちょっと正すぐらいで、自律神経失調症が完全に治ることは奇跡に近いです。

呼吸法をやりぬき、脳内の神経伝達物質(脳内モルヒネ、エンドルフィンなど)の放出をコントロールできるようになれば、克服可能な心身の状態となるでしょう。




自律神経失調症も更年期障害も、あなた自身の考え方や物事の捉え方、それまでの人生の有り様全部が問われます

症状克服のためには、自分を根本から総決算する必要があると思います。

ストレスを人以上に感じてしまうならば、当然のように自律神経もホルモンのバランスも崩れます。

抑圧のはけ口が下手だと、ますます貯めこまれた抑圧によって心が暗闇に覆い尽くされます。

心身の不調に必要以上に執着してしまうと、ますます交感神経が優位になり、心が休まることがなくなり、様々な生きづらさを演出してしまいます。

家族や周囲の環境そのものがストレス要因になっている場合もより症状を悪化させ長引かせるでしょう。

ただでさえ、自律神経失調症は理解が得られない症状なのだから。

考え方、捉え方、歩んできた道、現在の環境、自分の脳、すべてを一回洗いなおす絶好の機会です。

これを乗り越えることができた暁には、自律神経失調症を発症する前よりも、はるかに自由で豊かな未来が待っています。

つらい憂鬱でイライラした毎日が続くと思いますが、いいきっかけにしてください。


無意識の病因がある限り、私たちは健やかにたくましく生きられることはないのです。
関連記事

コメント

更年期障害と自律神経とストレス

私は男性ですが、自律神経失調症をこじらせたのか、更年期障害でもひどく苦しんでいました。

病院に行ってもダメ、どこに相談してもダメで途方に暮れていました。
体調不良でうつ病になり、どんなことで気を紛らわせようとしても、更年期障害の苦しみはついてまわりました。
起きていても寝ていても常に病気のことを意識して苦しみ続ける毎日でした。

私はずっと体の不調を疑っていたのですが、まさか日々のストレスが、更年期障害をひどく悪化させていたことに気付きませんでした。
ある時、精神面の重要性を知る機会があり、何か方法はないかと探していた所、岩波先生のことを知ることができました。
そして、ブラックジャック先生のブログにも出会うことができ、参考にさせていただきました。

岩波先生の心理脳内プログラムに通ったのは3年前ですが、その時に更年期障害や自律神経失調症が治ってからは、もうその苦しみは遠のいています。
ストレスが抑圧をためこみ、体の不調へとつながっていく悪循環は本当に怖いですよね。
もっともっと、お医者さんもストレス、抑圧と病気の関連を、もっと声高に具体的に説明してくれたら、薬だけじゃない病気治療法も広がると思います。
ブラックジャック先生の今後のますますの活躍を期待しています。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

更年期障害のつらさ

ずっと更年期障害で苦しんできました。
何をしても症状が楽にならず途方に暮れていたところ、たまたまこちらのブログを拝見致しました。

自律神経失調症が更年期障害の悪化を促進していることがはっきりしました。
ただの肉体的病気としてとらえるのではなく、精神的な治療をやらないといけないことがわかりました。
できれば、ブラックジャック先生の自律神経失調症を治された心理セラピストの先生を教えて下さい。
非公開コメント

BlackJackプロフィール

blackjack7777

Author:blackjack7777
外科医鈴木博が緊張性の手の震え・書痙・自律神経失調症・あがり症・強迫観念と心身症・不安神経症、不眠症に陥ったときの記録と神経症から脱出するためのヒントがのっています。


もともと過緊張から手が震えることから始まり、書痙や自律神経失調症の悪化、さらにストレスがストレスを呼び心身症や不安神経症、不眠症とボロボロになってしまいました。
自力で必死に助かろうともがくほど、人は簡単に際限なく症状が悪化していくものです。


私を救ってくれたかけがえのない先生に最大限感謝の気持ちを捧げます。あなただけでした、私を手の震えや書痙などの神経症から解放してくれたのは。
私自身も頑張れたと思います。頑張れたのはやっぱり先生の力でしたが。



主に私が受けた心理脳内プログラムについて相談がありましたら、こちらにどうぞ。
一刻も早く皆さんがご自分の抱えられている悩みを解決できるように私も頑張りたいと思います。これ以上人生も職も生きがいも失ってはなりません! 
手の震えやあがり症、過緊張と戦う医師の方、看護師の方を始め、皆様に私の体験談を捧げます。緊張による手の震えの止め方を授ける知恵袋としてお使いください


鈴木博。外科医にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ
手の震え克服、書痙克服、社会不安障害克服

ブログ内検索