2014/08/02
体と脳(思考)が硬いと震えは増幅する。緊張は健康と手の震えをもっと悪化させる。

緊張そのものは過度のレベルでなければあって当たり前です。
逆に緊張感があったほうが命の張り合いがあると思います。
しかし、過度の緊張が常にあり、ストレスに苛まれている人は、精神的にもきついですし、身体的にも嫌というほどの弊害が生じてしまいます。
まず私が苦しんだ自律神経失調症、つまり自律神経系のバランスが崩れます。
交感神経だけが活発に動き、暴発していきます。
これは自分の意志でコントロールができず、やれることと言ったら緊張して体をこわばらせたり、防衛本能を強めるだけなので、もっと副交感神経の働きがなくなっていきます。
また内分泌系、免疫系の働きが低下します。
これらの組み合わせで、更年期障害、慢性的な頭痛、肩こり、高血圧など身体に悪影響を受けない部位はないぐらい心身共に、ひどいことになっていくのです。
心身症、心気症、不定愁訴、自律神経失調症、そしてうつ病と、身体的にも精神的にも先が見えない暗闇に突入していくのです。
そうなると、緊張系の心の悩みを超えた、生き地獄が到来してしまいます(緊張だけでも死にたいぐらい苦しいのに)
つまり、緊張と弛緩のバランスがとれている人ほど健康的に生きられるということも言えます。
もう一つ付け加えれば、割り切りがいい人ほど長生きできます。
一番ダメなのはいつまでも精神的緊張と不安と後悔を引きずったまま、ずっとどんよりとした精神状態で暮らすことです。
特に真っ先に精神的不調が悪影響を与えるのが、肉体的な硬さです。
手や足に緊張がそのまま震えとしてきてしまう方は、例外なく『異常に』体が硬い。
異常に背中が張り、首や肩が凝り、腕にしなやかさも何もあったものじゃないほど凝り固まっている。
それが第二第三の手の震えの原因となることは以前書いたと思います。
さらに胃腸もやられやすくなります。
内蔵も緊張の影響を直に受け、胃腸炎や過敏性腸症候群にも波及してしまう。
私も恥ずかしい話、手の震えや書痙で苦しんでいた時、慢性的な肩こりや倦怠感に襲われており、胃腸炎になりやすく、そして下痢ばかりをしていました。
自律神経失調症、不定愁訴症候群にも苦しんでいました。
いかに精神的ストレスと過緊張が肉体的に悪さをするかの一例ですね。
内科医(アダルトチルドレン、自律神経失調症、ストレス過多で体調を崩し続けました)の先生のブログもお読みください
AC内科医の自律神経健康ブログ 精神的ストレスによる病気の治し方
とにかく過緊張症の人は、脳に緩みの感覚を味あわせないといけない。
何が一番固まるかというと、まず肩や首ではなく脳みそが硬直化するのだということを知ってほしいと思います。
脳みそが硬い人は思考も発想も硬直化して融通が効かなく、常に悩みに執着しすぎ、固定観念にとらわれ、マイナス思考をしてしまう。
もっと楽な柔らかな発想が全くできなくなり、それが手の震えを増幅させてしまう。
手の震えを止めることばかり考え、止める行為そのものが手の震えを一層強化してしまう矛盾に陥ってしまう。
だから、脳みそにリラックス感と弛緩をぜひ味あわせてください。
もうお酒に酔っ払いベロンベロンに緩んだぐらいにトランスストレッチをやってください。
そうやって脳にくつろぎとまどろみを与え続けないと、手の震えの悪循環から脱出することは難しいでしょう。
手の震えを止めるには、そのルーツとなる原因処理はもちろんのこと、肉体的、脳科学的にもリラックスと緩みを作らないことには、日々の震える場面をしのいでいけないでしょう。
ただ頭の中でグルグルグルグルと震えないようにすることばかり考えていたら、一生脱出できません。
手の震えを克服できた人は、私を含め、私の知る限り脳に緩みを得た人だけです。
そこで得た心の余裕が手の震えを解消させていく土台となるのです。
ちなみに心の余裕がなくても、前よりは切羽詰まっていないという感覚でも、手の震えが発動しにくくなるので、最初から余裕自体をつくろうとしないほうが良かったです。
精神的な悩みは身体的な悩みに直結し、それが再び精神的悩みの悪化に跳ね返ってきます。
その悪循環を、根本から断ち切らなければ、いつまでも症状を引きずったまま苦しい思いをすることになると思います。
コメント