2010/08/01
手の震えと書痙に苦しむ人へ 私の震えとか緊張の克服経験より

悩んでいるのはあなただけではありません。
あなた以外にも、非常にたくさんの人が今も悩み苦しみ、傷ついています。
病気や依存症による手の震えと精神的なもの(過緊張)による手の震えがありますが、ここでは後者の過緊張による手の震えのことを書きます。
私は先に手の震えや書痙を克服した人間として、地獄から生還した者として、是非伝えたいことがあります。
あなたの心がどちらに向いているかまず確認して下さい。
内向き、消極的、逃避、防衛、焦り ←このような心の状態の場合、いつまで経っても手の震えと書痙は克服できません。
手の震える人は、震えを抑えるために人生をかけた必死の抵抗をします。
その努力感は、普通の人には決して出せない努力とエネルギーです。
それでも、心がマイナス方面にあると、すべて徒労に終わってしまいます。
さらにマイナスの感情を掻き立てるだけに終わります。
つまり手の震え克服には、手が震えないようにする努力ではなく、もっと根本のメンタルの部分から変えていかなくてはいけないということです。
メンタルの部分とは、決して名外科医が手術してもメスが届かない分野です。
どんな名薬であってもです。
まして向精神薬は、中長期的な服用だと、その副作用により身も心も蝕んでいくので、いわずもがなでしょう。
そしてメンタルにも表と裏があって、裏(いわゆる無意識)に問題が生じた時、人はどうすることもできません。
結局、逃避や防衛、知恵(本を読んだり考えること)での対策をするしかありません。
それがすべて無駄に終わっていることは、多くの人が感じていることだと思います。
得られたものは焦りと絶望だけでしょう。
私も焦りが焦りを生み、医師の仕事をやめることを本気で考えていました。
外科医の仕事を私がやめるってことは、夢も希望もすべてがなくなることと同じでした。
それまで培ってきたキャリアやエネルギーの投入量から言って、過去全ても否定しなくてはいけない状況です。
もしそこまで追い詰められていたら、社会人的な死だけにとどまらない大打撃になったでしょう。
手術でも表面的対策でも、手が届かない手の震えや書痙というメンタルの問題を、私たちはどうやって解決したらいいでしょうか?
どうにもできないじゃないかとあきらめている人もいるかもしれませんが、それも早計です。
人は考え方や信念一つでメンタルの部分、それも無意識の部分から変えることができます。
これは私が経験していることだから、間違いないことです。
内向き、消極的、逃避、防衛、、執着心、焦り これらは火に油を注ぐだけです。
自分が『主』として生きることこそ必要でした。
俺は俺の生き様でいく、このsubjectiveな考え方を信念として心の奥深くに植えつけることですべてが好転するようになりました。
決して受け身な生き方ではダメでした。
この生き方はすべてのマイナスを吸い寄せました。
自分がなくなってしまうからです。
己が主として生きることで、いちいち手の震えがどうか、書痙になったらどうしようという焦りから解放されます。
いきなり100%は無理かもしれません。
でも確実に自分を変えることができます。
何だ、単純じゃないかと思われるかもしれませんが、単純明快なことじゃないと心の奥に響くことはありません。
知恵や考えはすべてを複雑化してしまい、問題解決を余計こじらせてしまいます。
手の震えや書痙はとどのつまり、震えたらどうしようという不安と焦りから発生します。
それに打ち勝つために、それ以上の単純で強力なものを心の無意識にぶち込むことです。
私は岩波先生という名心理コンサルタント(脳の魔法使いとも言える)の元で、いかに信念として脳に焼き付かせるか、無意識に入れ込むかを徹底的にやりました。
そして自分の内向きだった考え方を変えました。変わりました。
手の震えを克服して悟ったことは、結局それしかないというのが私の痛感したことです。
もし今でも手の震えや書痙と終わり無き格闘をしている人がいたら、闘い方を間違えています。
人生という限られた時間の中で、せっかくの莫大なエネルギーを不毛な戦争に使うよりも、自分を主体として建設的なものに使えば、成功なんて約束されたものです。
手の震えの克服に比べたら、どんな難問でも大したものじゃありません。
手の震え、書痙を解決できたら、これから先襲い来る不安なんて、なんの障害にも感じません。
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コメント
手の震えを抑えよう抑えようとばかり焦ってしまい、ますます悪化していました。
貴殿の考え方の変化を拝見し、私の闘い方がまずかったことに気づかされました。
貴重な体験からのアドバイス、ありがとうございます
2010/08/18 21:06 by NANASHI URL 編集
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2010/08/21 06:35 by 編集