2009/09/08
医師という職業 精神科医についての私なりの感想

表現する行為は周りに眼を開かせるものですね。
日々感じることも多くなり、また書きたくなることも多くなります。
時間的に忙しい時も多いですが、最近はブログ更新もできていて、ホッとしてます。
今日は私もお世話になった精神科医について、書いていきたい。
精神科医の安易な投薬治療を、他の科の医師はよく批判します。
たまたまテレビで医者が集まる(ひな壇形式で)ところを目にした時のこと。
精神科医はすぐ薬を出すという他科の医師の指摘(ちょっとバカにした笑みだった)があった。
たしかにその批判・指摘は当たっていると思う。
精神科医は診察(カウンセリング・対話・問診)か投薬、たまに認知行動療法、森田療法や精神療法などで患者の治療を行います。
とはいっても、ほとんどすべてが問診・投薬のみです。
しかし、問診が五分で終わるところが多く、よく批判がある「精神科医は薬の自動販売機」という結果に終わってます。
これでは精神科医への患者の不信が増すでしょう。
安易な投薬というのも考え物だと思います。
また十分な薬の説明をすべきとも思います。
これは私も十分気をつけなければいけないと思っています。
精神科医が事務的な対応をとってしまう一つの理由として、医師が患者さんに精神的に引きこまれてしまうことを恐れることがあります。
あまりに患者さんに親身になりすぎると、精神科医自身の精神状態まで悪く引っ張られてしまうという意味です。
これは私もアドバイスされたことがあります。
でも、私の知り合いの精神科医のように、真摯に患者に向かい合う医師もたくさんいます。
回転率が悪く、利益率も悪くなるのを当然知っているはずだけど、生きがいとして、使命として精神科医という職業をやっています。
一部の薬の自動販売機により、こういう立派な尊敬できる精神科医まで不当に貶められることになったら残念です。
今の日本の医療界はいびつな構造になっています。
外科医が少なくなっていき、逆に増えているところもある。
もし精神科医が「薬を出すだけで、あとは回転率を上げるだけで楽」という理由でやっているとしたら、これも残念です。
一方で立派な精神科医がもっと増えて欲しいと思います。
なぜかというと、評判のいい話をよく聞いてくれる医師に患者さんが集中すると、もしかしたら五分診療になってしまうかもしれないからです。
それだけは避けて欲しいと望みます。
医療界のいびつさは、こういうメンタルヘルスな切り口から見ても、存在していると思う今日この頃です。
向精神薬の副作用の酷さ、薬では症状そのものは治らないということ、中長期的服用における心身への負担、向精神薬による廃人の増加など、あまりに多くの問題が精神医療にはあります。
その被害者にならないように、治すために行った薬物療法によって、逆に廃人化とならないように、この問題にも向き合ってみてください。抗うつ剤はますます我々の生活に身近になってきました。
中には依存してよだれを垂らす生活に追い込まれてしまった人がたくさんいます。
かつては頭脳明晰で責任感が強くて真面目だった人がです。
うつ病のせいでなったわけではありません。
こういう抗うつ剤や向精神薬や向精神病薬の問題が今後もっと増えていくでしょう。
コメント
こんにちは
薬で治るとだけ言われてただ抗不安薬を飲み続けていました。
まさに薬の自動販売機でして、いく意味がないと感じ治療をやめました。
薬以外で書痙を治す方法はないものか探していましたが、同じ症状の方が良くなられた体験談を読み、心嬉しく思っています。
2009/09/13 13:42 by ph URL 編集