2009/08/03
神経症、手の震え、あがり症が良くなるためのヒント 私の経験より

「手が震えたらどうしよう」 は結果的に 「手が震えてしまう」
「手が震えないように努力しよう」 はますます 「手が震えてしまう」
「手よ、震えるな、震えないでくれ!」 は結局 「手が震えてしまう」
「よし、手が震えていないぞ、このままいけ」 はまたまた 「手が震えてしまう」
心の悩みは天の邪鬼すぎる。
思ったこととは逆方向に行ってしまうからだ。
.
「手が震えてもいいじゃないか」 は 「手に震えようがなくなる」のである。
これが「悩みを受け入れる」ということ。
悩みと闘うより、受け入れた方がよっぽど神経症とかあがり症が治る近道だった
「手が震える」ということは、私にとってリスクだ。
リスクをどうしても回避しようと焦って、強く「震えるな! あがるな!」と念じたりする。
そうすると、「手が震えるor震えていない」という闘いに入る。
闘いという生やさしいものじゃない。
手の震えや緊張に一方的ななぶり殺しになってしまう。 ジェノサイドだ。
その闘いに入っていると言うことは、常に手に意識が向いているのだ。
自分の緊張や焦り、あがりにばかり神経が集中している。
無意識では手に意識が向いていると言うことは、「震えろ」「震えろ」とマイナス暗示が強くかかっているということ、恐ろしいことに!
これでは虐殺に等しい。
だから苦しんでしまう。
いつまでたっても治ることなんかないかもしれない。
それぞれの症状にこれをあてはめてください。
手の震えやあがり症、書痙に限らず、あらゆる心の症状に当てはまることだと思う。
不眠症もそうだ。
「気になる」ということもそうだ。
これこそが、単純に見えて、矛盾のようで、奥の深い一番の真実なのだ。
神経症の心の働きほど矛盾しているものはない。そして単純なものはない。
でも奥がとても深い。
しかも複雑にこんがらがっているように思えてしまう。
だから難しいものなのだ。
だが、実はこんな単純なものだ。
問題はこれができるか、ということ。
難しいし、甘くない、と言っておきたい。
でも、やれるものだ。
複雑化、難治化させているのは自分の間違った思いこみが大きい。
目を覚まさせてくれる人がいないといけない。
私は幸運にもすてきな人と出会えた。
闘わなければならない。
でも、努力の掛け違い、つまり闘う場を間違えると大変なことになる。
観念や知恵の世界でみんな努力してしまう。
その結果、泥沼に入り込んでしまっている。
開き直れるということは、もっと人間の根幹、哲学、ハートの部分から起こらなければならない。
そのためには無意識部分からの処理、間違った認識を正す、自分の過去を見つめる、変わってやろうという意志が合わさって、はじめて可能になれた。
どれか一つかけていても悩みって良くなるには大変だと思う。
一人の力だとどうしても袋小路にはまってしまうと思う
結局、やらなければ、やれなければ、ずっと苦しむことになる。
だからやらなければ、何もはじまらない。
決意と覚悟が結局必要になる。
怯え続けていては一生治ることはない。
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