メンタル面、精神的な問題に関する雑感 - 元「手が震えた」外科医のブログ 岩波英知あがり症克服プログラム体験記
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トランス呼吸法が医師の、いやすべての労働者の過重労働の苦しみを救ってくれる

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医師の過重労働の実態と衝撃的な数字


医師の過重労働が問題となっていますが、厚生労働省がこの度、データを出してきました。

医師の労働環境が過酷となっており、医療現場の悲鳴を数値化してくれました。

日本の医師は、

  • あらゆる職種の中で最も労働時間が長く

  • 3.6%が自殺や希死念慮に陥り、毎週、毎日考える

  • また6.5%以上が用うつ状態の中等度以上

  • 半数近くが睡眠時間が足りていない

とのこと。


医師にしわ寄せが来すぎている


医師の睡眠時間があまりに足りていないこと、私の対処法はこちらで書いていますが、
想像しているよりも多くの意思が追い詰められている数字です。

まさかこんなに抑うつ状態がひどく、3.6%の医師が希死念慮に陥っているのは衝撃的でした。

私も手の震えや書痙の苦しみもあり、いつも死にたい心境に陥っていたが、過重労働、職場環境の劣悪さでその数字が出たのは驚きです。

私なんかは外科医なので、トランス呼吸法をしなければもっとひどい精神状態になっていたかもしれない。

トランス呼吸法のすごい効果


トランス呼吸法(以下、他の呼吸法を含む)は、身体も心も癒やしてくれるすごい効果が発揮できる。

だから、ぜひ医師や過重労働で苦しむすべての職種の人に、呼吸法をやってほしいと思います。

呼吸法と言っても侮ってはいけない。

魔法のヒーリング効果が発揮できる。

うまくいくと、一度ストレスや疲労感をリセットできるため、次の日に疲れを持ち越しにくい。

脳内麻薬が包み込んでくれるため、まさに魔法の効果だ。

その時の気持ちよさが、日々の疲れを浄化してくれる。


ただのストレス軽減や疲労解消だけじゃない奇跡的効果


しかも、脳がクリアになっていき、無に近い経験が新たな活力を生み出してくれる。

無はまさにいい意味での情報シャットアウトだ。

死にたいと思ってしまうのも、抑うつ状態が続いてしまうのも、ずっと過去からのとらわれによっておきてしまう。

過去の情報が悪いと、現在もいい感情が生まれず、将来はもっとひどくなる。

だから、過去と決別する必要がある。

忘れるという意味ではなく、過去からの流れ、過去のとらわれ、疲れ、心の傷、すべてを無にすることが呼吸法にはできる。

過去からの因縁を少しでも断ち切ることができたら、そこから希望とパワーが湧いてくる。

だから、無になることは重要だ。

無は完全リセットしてくれるから、過去との決別できるようになる。


呼吸法で自分を自衛しよう


労働環境は絶対に改善しなくてはならないが、自分自身が強く柔らかくしなやかになる必要もある。

まずは自分を高めなければならない。

自分を高められる毎日できる方法は、トランス呼吸法だ。

ヒーリング効果だけじゃなく、自分自身がわかってくる。

様々な気付きが到来してくれる。

自分がわかる。

自分のことを冷静に客観的に見られる。

悩みも小さなものだと認識できるようになる。

単純に神秘的な体験、多幸感に富んだ体験に到れる。

トランス呼吸法は生命を高めてくれる最高の方法だ。

コツを掴むことができたら、自己コントロールはいつでも可能だ。

それはどんな苦しい環境においても、自分を維持できる唯一の方法かもしれない。



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トランス呼吸法が私を救ってくれた(岩波先生のプログラムに通っている方向け)

外科医の7割が当直明けの手術を経験しているそうです。

つまり日勤→当直→日勤(当直明け)の手術をしなくてはいけない。

そのため30時間以上不眠不休で手術に参加したことがあるということです。

私もやはりそういう経験が結構あり、非常にしんどい思いをしたし、その疲労度は集中力も判断力も低下させる。

そのため、医療事故につながるかもしれないという不安があった。
 
肉体的にも精神的にもギリギリでやらなければならず、とにかくつらかった。

なぜ好き好んでこんなことをやらなくてはいけないのかと、外科医の仕事を呪ったこともあった。

まともな思考がなくなって、ボーッとした状態で手術をしてしまい、はっと我に返ったこともあった。

外科医はどの科よりも一番きついと聞いていたし、その覚悟もあったとはいえ、こんなことがしょっちゅうあったらたまらない。

私に短時間の疲労回復術やストレス受け流し術が身についていないままであったならば、馬鹿らしい単純ミスで手術を失敗していたかもしれない。

ストレス解消と疲労回復をもたらす岩波先生のトランス呼吸法の凄さと効果

しかし、いまではトランス呼吸法をそれなりにマスターしたため、当直時でも当直明けでも疲労を短時間で回復させる手段を手に入れることができたと思う。

もしマスターしていなかったら、私はいつまでたっても、ストレスに苦しめられて、仕事に人生に生きる意味を見出せられなかったかもしれない。

当直明け手術があった場合、手術が始まるまで、例えば麻酔科医が到着するまで時間があったら、すかさず私は呼吸法をするようにしています。

たった5分だろうが3分だろうが、必ずやっています。

その時、息とともに脳が緩んでいき、全身の力も抜けていく想像をします。

すべてのストレス、体の硬さ、プレッシャー、心配事、体のきつさ、疲労感、そういった塊が吐く息とともに吐き出されるイメージです。

それを何度もやり続けると、不思議と頭がクリアになり逆に冴えていきます

すごく体が軽くなり、逆に集中力が増します

最初、その状態になるまではかなり時間がかかったり、全くならなかったりしたが、今では短い時間でも作り込めるように訓練されたと思う。

極度の疲労の中でも、そんな状態になれる嬉しさが私に希望を与えてくれた。
(ただし、それは岩波先生のもとで呼吸法をたくさんやって、さらに脳覚醒技術を体感したことでつかんだものがあったからで、中途半端に呼吸法をやっても、そこまで到れることはないでしょう。さらに中途半端な呼吸法は、人によっては消えないままの抑圧を引き出してしまう恐れもあるため、優れた指導者の元やるのが一番です)



この自信がどれだけ外科医の激務に有効的か、すばらしい技術を手に入れたと思うし、本当に身につけてよかったと思います。

精神的に肉体的にギリギリの状態に追いつめられた時ほど、トランス呼吸法は私を助けてくれます。

いつでも私は切り抜けられるという自信も得られました。

他の人ならば心身をすり減らしてきつい状態で仕事をしなくてはいけないところを、私ならばやりこなせるという自信です。

激務の医師にはぜひ呼吸法を取り入れて、心身が追い込まれた時の集中力と疲労回復法を身につけて欲しいと思います。

手術や診察のミスは、一人のミスで終わらず、患者さんやその家族、病院関係者にまで、不幸を広げてしまうのだから。

根性と気合いだけでは乗りきれない場面も仕事上にはたくさんあります。

呼吸法は魔法のように私の全身を癒やしてくれます

その気持ちよさといったらない。

ただの気持ちよさに終わらず、もっと深く質の高い、どんな睡眠を重ねた以上の深みを、意識がありながら味わえる。

セロトニンなど脳内の神経伝達物質を出すことで、脳を再リセットできます。




私が呼吸法を時間がない中でも、それなりの形にもっていけたのは、危機感と必要性からでしょう。

これをマスターしなければ、外科医としてやっていけない動機が強かったため、異常な集中力で取り組めたんだと思う。

必要は発明の母とはいったものです。

今では短い時間でもかなりの効果を得られるようになったと思う。

自己暗示も入れられるようになり、疲労回復集中力増強ストレス解消、深い変性意識状態における難題への気づきが、どれだけ私の人生を救ってくれたか。

実に実生活でも仕事でも役立っている。



もし呼吸法が時間がなく呼吸法がやれないのであれば、なぜ呼吸法をやるのか、その動機付けをご自分の人生と結びつけて作ってください。

トランス呼吸法は自分の心を変えてくれます

過去も変えてくれます。心の傷も癒やしてくれます。

理性では処理しきれない心の抑圧を解放させてくれ、プラス暗示を無意識に叩き込める脳の状態を作ってくれます(ただし、自力ではここまでならなかったことを書いておきます。呼吸法を最大限効果を発揮させてくれる方法があったから、武器にすることができました)。

その上で、結果を求めず、呼吸法をやってください。

強い動機を持ったうえで、結果を求めない

この二つのバランスのコツを掴んだ時、自分を変えるパワーを持った呼吸法が自力でできるようになります。

可能ならば(岩波先生のプログラム経験者は)、息を吐く時に、深い変性意識状態の強烈な感覚を思い返して浸ってください。

脳というものは感覚と感情にリンクしたものならば、ずっと忘れないでいてくれます。

悪い感情とリンクした体験がトラウマになって、生涯自分を苦しめるのと同じく、いい感覚も脳内に記憶されています。

心地よさや快感を伴った変性意識状態は、いい感覚なので、それを使わない手はありません。

頑張ってください。

脳の神秘性とすごさ 外科医ではわからない未知の領域

脳の覚醒方法 手の震え克服と書痙が治った体験記  脳は手術できる。

つまり脳は眼に見える。

触れようと思えば触れられる(素人はやってはいけない!)

しかし、脳の作り出す神経伝達物質による様々な感覚体験は、誰も見えないし触れられない。

ただ我々の五感、あるいは第六感と言われる[感覚]によって、感じることができる




このブログには手の震えや緊張で悩む人以外に、岩波先生のプログラムを受けている人も読んでいることと思います。

ある程度以上の深いトランス状態を味わった人は、脳の偉大さや神秘性、底知れぬ恐ろしさや可能性に至るまで、まさに身を持って脳の真実を体験していることだと思います。
 
世界で最先端の体験です。

岩波さんは、人間がどういう状態の時に、脳がどういう作動をして、何が開き、何が閉じるのか、経験として、感覚として、世界の誰よりも知っている人だ。

脳は物質を超えた未知の存在であると共に、神秘性や可能性を秘めた存在であることをまざまざと教えてくれる。

この未知にかけては、医学を勉強してきた私でも舌を巻くことだらけだと思う。

脳神経外科学、大脳生理学、 神経科学、脳科学などの専門家でも、その道の大家であっても、もし先生の脳内訴求技術を受けたならば、その認識を一変させ、新しい発見への道に至るであろう。




脱線してしまったが、いわゆる無意識や潜在意識といったものも、すべて脳が司っている。

心理学はハートではなくブレイン(brain)なのだ。

思考や感情、生命活動すべてにおいて、脳はコントロールしたり、創造し、生み出したりしてくれる。

大脳だの、小脳だの、脳幹だのと分けられるが、そういう不可視なものにこそ、脳の本当のすごさがある




どんな名医にもその道の権威にも、どうすることもできない世界だ。

いくらメスさばきが巧みで神がかり的であっても、脳内に起こっている世界までさばけはしない

同時にやっかいなことであるが、脳はまったくもって理解不可能である。

いまの脳に関する研究も、その体感の前には、すべて古臭くかび臭く思える。

脳が活性化すると無限の可能性がある。

ということは、脳がトラブルを抱えた時、泥沼の苦悩もあるわけだ。

そこに有史以来、人間の苦悩と悲劇がある。

これからの時代は脳をコントロールした者が生き残っていくのかもしれない。

私が一人の人間として、医師として、味わった脳の神秘的体感について書いていきたいと思っている。



まずは脳内麻薬(神経伝達物質の一種)と言われるものからです。

これは非常に心地よく、恍惚感に満ち溢れている

実際の麻薬を私は吸ったことはないが、それを超しているぐらい強烈である(無論訓練の進み具合による)

聞いた話によると、麻薬を昔吸っていた人がトランス状態を体験したら、過去吸引した麻薬の気持ちよさをはるかに超えたという(内的に発するものだから副作用も依存性もない)。

そして脳は一度経験した感覚を、一生覚えている

だから、私自身、トランス呼吸法によって、いつでも引っ張り出せることが可能だ(これもコツがある)

私が外科医としての激務に耐えられるのも、脳が心地よい状態を覚えてくれて、それを想像で引っ張り出すことができる訓練をしたからだ。

人はどこかでリラックスや心地よさ、楽しさを感じて生きないと、どこかで心にガタが来ると思っている。

当然長生きもできない。

だからこそ、自分で脳内麻薬の心地よさを引っ張り出すことで、ストレスを軽減することができる。

しかも、明らかに不自然で強力な麻薬の力を借りずにできるのだから、健康にもいい。

私はしょっちゅう体験しているが、自力で出した脳内麻薬には副作用はなかった

中毒性もないため、いわゆる脳内麻薬ジャンキーになる心配もない。




良いことを書いたが、脳は人生において、一度体感した恐怖や不安、心的外傷(トラウマ)は忘れていない

記憶から抹殺したとしても、刻印された記憶が何かの拍子に沸き上がってくる

いいや常に悪さをしているのかもしれない。

この[脳は忘れない]ということは、それだけ悩みを克服することは大変だということの裏返しだ。

だから、いつでも脳をコントロールできる状態に導けることができると、悩みを解決したり、劇的に軽減することができるし、私は実際にできた。

私の知る限り、岩波さんぐらいしか効率良く劇的に、脳の原始レベルから効果を上げられる人はいないのかと思っている。

それに一度体験した体感は忘れないということは、己でもいつでもコントロール可能だということでもある。

だから、無限の可能性を岩波先生の脳と心理のプログラムを通っている人は手にしていると思う。

頑張って欲しい。

やればやるほど未来が開けてくる

つかめばつかむほど、悩み克服だけではなく、今後大きな成功へのアドバンテージになるのだから。




また書くことがある。

脳内麻薬が出るということは、理性がとても少ない状態ということだ。

つまり、プラス暗示も入るこれ以上ない理想的な状態だ。

プラス暗示は、仕事や私生活でもいつもどこでも必要なものだ。

「がんばるぞ」「やるぞ」「俺ならやれる」といった誰もがかける自己暗示にも簡単に反応する。

その気になりやすい状態だ。

つまらぬマイナス思考にとらわれにくい。




神医や名医の手術でやる気は残念ながら起こせない。

薬で無理矢理モチベーションを上げることはできる。

しかし、薬を飲んでも効果がない人も多いし、そのしわ寄せは厄介な副作用と中毒性と肉体(脳)への負担も伴ってしまう。

また明らかに外部から無理矢理投入される方法では、その人の本当のやる気には繋がらない

いずれ自分自身を見失ってしまうだろう。




自己肯定感なき人間のやる気は続かないし、薬で無理やりテンションを保っている者に、自分の価値観を信じきることは不可能だろう。

モチベーションを自分自身で上げられない人間に、何かを成し遂げられるとは思えない。

実際に悲惨な末路を、薬で無理矢理元気を作ってきた人間はたどっている。

芸能界をみれば山ほどいるのだ。

どれだけ不必要な薬物療法によって、廃人となっている人がいるのだろう。




そういう意味では、脳は外側から(物理的手法で)攻略できないものであり、私自身の内部から攻略しなくてはいけないものだと思う。

私は医師であっても、脳の内側に関しては、まだまだ半人前の未熟者だ。

しかし、私のライフワークとして、脳を内側から見つめていきたいと思っています。

私は誰よりも脳内の可能性を感じている存在なのだから。





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対人スキルについて 職場の人間関係、人の眼、世間体・・・・コミュニケーションスキル向上方法

コミュニケーション能力 手の震え克服方法と書痙が治った体験記  緊張は己の力を発揮させてくれるありがたい要素だ。

だが、手が震える、足ががくがくする、頭が真っ白になる、人と話す時過度に緊張するなど、その人の生活の質までも破壊してしまう。

私もその一人でしたが、思えば「手の震え・書痙」で一番苦しんできたものの、もともとは緊張を生じやすい(それも必要以上に)人間だった。

手の震えや書痙で苦しむ人は、対人的にも緊張を感じやすい人がほとんどでしょう。

初対面の人とどう接していいかわからない
フランクになかなか話せない
地を出すことがはばかられる
会話が続かず沈黙が怖かったりする
人の中にいるとどっと疲れてしまう
知り合いになると逆に居心地が悪くなる
人によく思われたい気持ちが強く評価を気にしすぎる
自分を良く見せるために演技をする・・・・


そういう緊張を持った人間は、同時に人の眼、世間体も過度に気にしてしまいます。

通常、一人でいる時、手の震えも書痙も発生しません(意識すれば震えてしまいましたが)。

そうです、必ず人の眼が絡んできていたわけで、それも失敗してはまずい状況では、もうコントロール不能になりました。




手の震えを克服するには、対人的なスキルを身につけていく必要もあったし、私自身長年獲得を望んでいたものでもありました。

人の眼、世間体を気にしてしまうのも、私自身、そういう親に育てられ、影響を受けてきたからです。

医師になることは私の夢でもあったと同時に、親も強く願っていたことです。

無理矢理医師にさせられたわけではないとはいえ、子供の頃から、親の期待がかなりのプレッシャーになっていました。

細かく書けばきりがないですが、親の目、人の眼、世間の目が私の手の震えを悲惨なものにしていたことだけははっきりしています。

手が震える、足が震える、書痙になる、だからそれを消したい、という「狭い戦い」だけでは、症状の克服はかないませんでした。

いつの間にかそういう狭い見返りのない戦いに没頭してしまうのも、神経症の罠と言える。





岩波先生からはもっと大局的に広く物事を見ることの必要性を教わりました。

脳の柔軟性です。

岩波さんはとてもコミュニケーション能力に長けていて、対人スキルも唖然とするぐらい高い人ですが、そのスキルを学ぶと同時に、緊張する私自身の人生の歴史を広く客観的に見るように薦められました。

私がなぜ異常に手が震えるのか? なぜ他の医師は重要な手術でも手を震えないで、見事なメス裁きができるのか?

それは、私と彼の半生の違いから来ているとわかった。

そして私に足りなかったものもわかってきた。

それが、対人スキルの獲得や、親の目と世間体からの脱出の必要性につながったのです。





そもそも過度の緊張が起きて、勝手に私やあなたの手が震えるのはなぜか?

肉体的な病気ではないのなら、何があなたに手の震えや過度の緊張を強いているのだろうか?

そこに世間体や職場の上下関係や失敗の許されないプレッシャー、よく見られたい心理などが絡んでいないだろうか?

無駄なプライドが邪魔をしていないだろうか? 

もともと人に対して過度に緊張を発生させやすかったか? またはそうならざるを得ないぐらい親の影響を受けてしまったのかどうか?

手の震えを克服することだけを考えず、もっと広く根本的に捉えていけば、解決のヒントが必ず見つかるはずです。





自分自身の人生を見つめなおすことで、手の震えが起こらざるを得なかった流れがきっと見えてくるはず。

私が手の震えや緊張症を克服できたのは岩波先生のおかげですが、例え先生のようなスゴ腕の人がいたとしても、克服のヒントは自分の半生の中に隠れています。

これは無意識に渦巻く情動と抑圧として隠されています。

そこをしっかりと見つめることができるのは、私たち以外ありえないのです。

私たち自身が、私たちの内面の奥深く、つまり無意識に意識を入りまないといけない、そして様々な発見や気づきを得なければいけない。



人の眼が気になることによる手の震え(それが昂じて反射神経になる)ならば、対人スキルをあげることをおすすめします。

自己肯定感が出てくれば、震える要素はその分少なくなります(その前に自己否定感に至るルーツの流れを解消させないといけないが)

この人の目、視線があって初めて生じる神経症は、人がこの地球上に存在する限り、自動的に治っていることはないと思ってください。

もっと緊張が悪化していくだけです、その人の数だけ悪化要因があるのだから


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医師という職業 精神科医についての私なりの感想

手がどうしても震えてしまう悩みが解決した体験談  ブログを再開してから、日常のことに鋭く反応するようになってきました。

表現する行為は周りに眼を開かせるものですね。

日々感じることも多くなり、また書きたくなることも多くなります。

時間的に忙しい時も多いですが、最近はブログ更新もできていて、ホッとしてます。



今日は私もお世話になった精神科医について、書いていきたい。

精神科医の安易な投薬治療を、他の科の医師はよく批判します。

たまたまテレビで医者が集まる(ひな壇形式で)ところを目にした時のこと。

精神科医はすぐ薬を出すという他科の医師の指摘(ちょっとバカにした笑みだった)があった。

たしかにその批判・指摘は当たっていると思う。

精神科医は診察(カウンセリング・対話・問診)か投薬、たまに認知行動療法、森田療法や精神療法などで患者の治療を行います。

とはいっても、ほとんどすべてが問診・投薬のみです。

しかし、問診が五分で終わるところが多く、よく批判がある「精神科医は薬の自動販売機」という結果に終わってます。

これでは精神科医への患者の不信が増すでしょう。

安易な投薬というのも考え物だと思います。

また十分な薬の説明をすべきとも思います。



これは私も十分気をつけなければいけないと思っています。

精神科医が事務的な対応をとってしまう一つの理由として、医師が患者さんに精神的に引きこまれてしまうことを恐れることがあります。

あまりに患者さんに親身になりすぎると、精神科医自身の精神状態まで悪く引っ張られてしまうという意味です。

これは私もアドバイスされたことがあります。



でも、私の知り合いの精神科医のように、真摯に患者に向かい合う医師もたくさんいます。

回転率が悪く、利益率も悪くなるのを当然知っているはずだけど、生きがいとして、使命として精神科医という職業をやっています

一部の薬の自動販売機により、こういう立派な尊敬できる精神科医まで不当に貶められることになったら残念です。

今の日本の医療界はいびつな構造になっています。

外科医が少なくなっていき、逆に増えているところもある。

もし精神科医が「薬を出すだけで、あとは回転率を上げるだけで楽」という理由でやっているとしたら、これも残念です。



一方で立派な精神科医がもっと増えて欲しいと思います。

なぜかというと、評判のいい話をよく聞いてくれる医師に患者さんが集中すると、もしかしたら五分診療になってしまうかもしれないからです。

それだけは避けて欲しいと望みます。

医療界のいびつさは、こういうメンタルヘルスな切り口から見ても、存在していると思う今日この頃です。



向精神薬の副作用の酷さ、薬では症状そのものは治らないということ、中長期的服用における心身への負担、向精神薬による廃人の増加など、あまりに多くの問題が精神医療にはあります

その被害者にならないように、治すために行った薬物療法によって、逆に廃人化とならないように、この問題にも向き合ってみてください。
抗うつ剤はますます我々の生活に身近になってきました。

中には依存してよだれを垂らす生活に追い込まれてしまった人がたくさんいます。

かつては頭脳明晰で責任感が強くて真面目だった人がです。

うつ病のせいでなったわけではありません。


こういう抗うつ剤や向精神薬や向精神病薬の問題が今後もっと増えていくでしょう。

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神経症とは? 手の震え克服やあがり症について感じたこと

手の震えの治し方と書痙克服方法 岩波英知先生の治療体験記 ◆念ずれば悪化する、それが神経症

神経症とは自分の意志とは逆のベクトルに無意識が反応
すると私はとらえている。

たとえば、「(手が)震えるんじゃない!」と思ったら、余計震えてしまって、意識がそこからはずれることはない。

無理に強く念じてはずそうとすれば、余計無意識が強固に反発して、にっちもさっちも行かなくなる。


◆治したいエネルギーがすべて悪化へ注がれる

例えると、マイナス暗示というバイクのアクセルをいつも全開で走っているようなもの。

進む先は苦しみと悩みと地獄行き

ブレーキを必死でかけてどうにか止めようとするけれど、そのブレーキ(意志・表層意識)は時間とともに摩耗し疲労していく

効きが悪くなり、結局あれほど嫌なマイナス暗示の実現という恐ろしいことになる。


◆意思でも医師でもどうにもならないもの、神経症


私の場合は、手の震えと、神経の内部への過剰意識だった。

ブレーキがきかないとなると、どうにか肉体的な力で(つまり無理矢理の意志)で、止めようとするけれど、所詮そのパワーにかなうことはない。

筋肉増強剤という薬をつかって(薬物療法)、前進・悪化を止めようとしても、今度は薬物療法の弊害ともいえる副作用(昔よりはましになったが)で、結局暴走するアクセル全開のバイクに引きずられる。

あれだけパワーとエネルギーをつぎ込んだのに、マイナス暗示ばかりがフルスロットルになっているため、自分一人の力ではどうにもならない


◆なぜマイナス暗示に簡単にかかってしまうのか?

マイナス暗示(フルスロットル)はなぜなっているかというと、ちゃんと理由がある。

過去のトラウマや親のしつけなどだ。

それによってマイナスに考えてしまう癖が強化されている。

理由があってマイナス暗示がかかっているので、そこを処理して行かなくては神経症は良くなることはないと思う。

私には過去を見て、開き直ると言うことが出来なかった。

いつもひきずってくよくよ悩んでいた。

それは私の親の性格に影響を受けたが、今の私は大の大人だ。

一念発起して、変わってやる! という気持ちが出た。

それは最後に通った岩波先生のアドバイスや自己暗示の無意識への浸透のおかげだった。



◆神経症の体験談をブログで発表する理由

私は精神分析医でもないし、心理学や大脳生理学、神経症のことを本格的に勉強したことはない。

研修医の時、通り一遍にやっただけだ。

でも、神経症の苦しみを経て得た経験と私のつかんだものを、どうにかして発表したくなった。

だからブログで発表している。



キャリアの長い人なら、心のトラブルの働きはよくつかんでいると思うし、いまさらな感じがあるけれど、心(特に無意識)は本当に厄介だとだけははっきり言える。

そして、簡単に対処できるものではない。

誰もがよくわかっていることだ。

単純でありながら、矛盾したものほど、解決することが難しいのだ。

今は、外科医よりも分析医の仕事の方に興味があるくらいだ、というのはいいすぎか。

とはいえ、今は外科医としての仕事もやり甲斐を再び感じている。





BlackJackプロフィール

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Author:blackjack7777
外科医鈴木博が緊張性の手の震え・書痙・自律神経失調症・あがり症・強迫観念と心身症・不安神経症、不眠症に陥ったときの記録と神経症から脱出するためのヒントがのっています。


もともと過緊張から手が震えることから始まり、書痙や自律神経失調症の悪化、さらにストレスがストレスを呼び心身症や不安神経症、不眠症とボロボロになってしまいました。
自力で必死に助かろうともがくほど、人は簡単に際限なく症状が悪化していくものです。


私を救ってくれたかけがえのない先生に最大限感謝の気持ちを捧げます。あなただけでした、私を手の震えや書痙などの神経症から解放してくれたのは。
私自身も頑張れたと思います。頑張れたのはやっぱり先生の力でしたが。


私宛のメールはこちらから

主に私が受けた心理脳内プログラムについて相談がありましたら、こちらにどうぞ。
一刻も早く皆さんがご自分の抱えられている悩みを解決できるように私も頑張りたいと思います。これ以上人生も職も生きがいも失ってはなりません! 
手の震えやあがり症、過緊張と戦う医師の方、看護師の方を始め、皆様に私の体験談を捧げます。


慶応大学医学部卒。鈴木博。外科医にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ
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