2022/08/15
手の震えと書痙の克服に必要なこと 外科医の書痙体験記

このブログ記事要約(手の震えと書痙の克服に必要なこと 外科医の書痙体験記)
手の震えや書痙の原因は、心理的、肉体的な要因が複合的に作用している場合が多いです。
心理的には、緊張や不安が増すと、無意識に手の震えに対するマイナス暗示がかかり、症状が悪化する可能性があります。
また、長期間にわたる悩みのキャリアが積み重なると、反射神経で震えるようになってしまう場合もあります。
肉体的には、手や腕に力みが入り、硬くなってしまうことがあります。
この状態では、小さな震えでも受け流せなくなり、震えが増幅してしまう可能性があります。
肩や首、肩甲骨周りの筋肉も硬くなるため、震えが肥大化することがあります。
この状態では、小さな震えでも受け流せなくなり、震えが増幅してしまう可能性があります。
肩や首、肩甲骨周りの筋肉も硬くなるため、震えが肥大化することがあります。
一方、手足のような末端ほど震えが増幅するため、特に腕、手、肩が柔らかい人は震えにくい傾向があります。
体が勝手に柔軟に震えを受け流して、分散するためです。
ただし、柔らかくなるには、運動やストレッチ、呼吸法などのトレーニングが必要です。
これを怠らないようにしましょう。
体が勝手に柔軟に震えを受け流して、分散するためです。
ただし、柔らかくなるには、運動やストレッチ、呼吸法などのトレーニングが必要です。
これを怠らないようにしましょう。
手の震えや書痙で悩まれている人でも、その時のコンディションで全然手足の震えの度合いが違っていると思います。
追い詰められた状況で、その緊張、焦りがマックスになった時、それはもうひどい書痙や手の震えが発症します。
自分でもびっくりするほどで、それがトラウマになって、次からは予期不安も強まる。
文字を書くことシチュエーション以外でも、それへの不安ばかりに毎日襲われてしまい、四六時中悩む羽目になる。
そして、また手の震え・書痙が起きた時の自信喪失感は、なった人なら顔面蒼白となる経験だと思います。
私も二度とあんな思いは嫌ですし、同じ苦しみを今も続いている方のことを思うと、やるせない思いです。
要は心と脳が緊張するから、震えに執着を強く持っている人が、手や腕の挙動にますます執着して、「必ず震える」という無意識のマイナス暗示がかかって、症状がひどくなる心理的メカニズムがそこにあるでしょう。
しかし、もっと悩みのキャリアが積み重なると、反射神経で震えるようになってしまう。
まるでパブロフの犬状態で、自分に悪い暗示をかけ続けているようなものだ。
しかも簡単に無意識・潜在意識にマイナス暗示が焼き付いてしまう。
心理面での説明はここまでにして、今度は物理的、肉体的側面の話をしたい。
緊張するということは、手の震えに悩む人は、手や腕に力みが入って、がちがちに緊張してしまうということになる。
つまり、肉体が固まるから、ちょっとした震えも受け流せなくなって、震えが増幅するというメカニズムです。
手や腕、さらには肩、首、そして肩甲骨周りの筋肉まで硬くなるため、震えが肥大化してしまうわけです。
書痙や震えがない人は、そこに意識もいかないし、常に柔らかいため震えようがないということ。
以前のブログでも書いたことですが、人間は常に動いているわけです。
心臓がいい例です。
だからほんのかすかに動いている。極論すれば眼に見えない震えがいつも人間には起きていると言えます。
更に手足のような末端ほど震えが増幅するわけです。
長い棒でも、根本よりも先端のほうが震えるのと同じように。
テレビのグルメ紹介番組で、ラーメンの麺を箸で掴んで持ち上げる美味しそうな場面があります。
よく見ると絶対震えています。
死後硬直にならない限り、完全な静止状態などありえない。
その人は手の震えの悩みを持っているわけじゃないのに(そうだったらそんな仕事はしないか、廃業しているでしょう)
ただし、特に腕、手、肩が柔らかい人は、もうそれ以上震えないわけです。
体が勝手に柔軟に震えを受け流して、いわば分散しているからです。
しかし、手の震えに執着する人は、震えまい! 気づかれまい! と、より震える部位を緊張させて、鋼鉄にして止めようとします。
私もそうですが、それでうまくいく事がありますが、いつか限界が来ます。
それしか短期的震え対処法はないにしても。
そして異常に疲労感を感じ、手術後の疲労困憊といったら、他の執刀する医師に比べ、何百倍にもあったでしょう。
そこでまた悩み、それさえなければと悩み続け、負の執着を強化してしまうわけです。
だから、心の緊張をとることが第一ですが、腕や肩、背中、首に柔軟性を持たせることも大事です。
長生きする人はストレスで体を固めて生きた人よりも、柔軟に柔らかく生きられた人です。
どうやって柔らかくするかは、次回以降に書いて行きたいと思います。
トランスストレッチ法とトランス呼吸法という、外面、内面両方向からのアプローチが必要です。
さらに言えば、脳に体の緩み、あるいは脳そのもののリラックス感を再生させることも必要になってきます。
そうなると、体の硬さをコントロールできるようになり、手の震えの衝撃をうまく体が受け流してくれて、以前よりも震えなくなる人間になっていきます。
さらに手の震えに対する執着が減り、マイナスの自己暗示もかからなくなり、悩み解決へと向かうわけです。
体(手、肩、首、肩甲骨周りの筋肉は重要)を柔らかくせずして、手足の震え、書痙は克服できないと言っても過言ではないでしょう。
とくに反射神経で震えるようになってしまった人にとっては。
まずはご自分の症状が出た時の硬直性、普段からの硬さを調べてみるといいです。
物理的、肉体的にそういう回路があって、手足の震えにつながっていることを認識しましょう。
心も身体も硬直化したまま、手の震え・書痙が治った人はいない。